姿勢治療 四十肩・五十肩編 パート1

「年腕」と呼ばれる四十肩や五十肩は、肩の関節を動かすと痛みがあるため、電車のつり革がつかめなかったり、エプロンの紐が結べなかったり、あるいは上着を着るときに痛むなど、日常生活に大変不便を感じます。

また、ひどくなると夜間にも痛むため、眠れなくてノイローゼになる人もいます。原因は老化現象とされていますが、肩の関節そのものよりも、関節を取り巻く筋肉や腱の老化によるものが多いようです。

肩の関節は肩部に浅く入っているだけで、いわば腕がぶら下がった様の状態になっています。

このため、肩の関節は身体中で 1番関節の動きが大きく、どこにでも動かすことができます。しかしその反面、肩には常に大きな負担がかかるため、故障を起こしやすくなるわけです。

負担をカバーするために、肩に腱板と言う鎧のようなものが関節をおおって、補強しています。この腱板は、腕を動かすたびにスライドするため、何十年も使用すると 大体なくなってしまいます。これが四十肩、五十肩です。

体のどの部分も年齢とともに老化現象が起きますが、それが1番酷使される肩の関節に早く現れると言うことです。ですから、五十肩は「そろそろ自分の健康に気をつけなさい」と言う、体のメッセージとして受け取るべきでしょう。